電話をかけたとき、「電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないため、おつなぎできません」といったアナウンスが流れたことはありませんか?
突然このようなアナウンスが流れると、「相手はどこにいるの?」「もしかして着信拒否された?」と心配になることもあるでしょう。
結論からいうと、このアナウンスが流れただけで、着信拒否されているとは判断できません。
相手のスマートフォンが圏外になっている、電源が切れている、機内モードになっているなど、携帯電話のネットワークに接続できていない可能性があります。
では、「電波の届かない場所」とは具体的にどこなのでしょうか。
この記事では、アナウンスの意味から電波が届かない場所、着信拒否との違い、着信履歴やSMS、圏外になったときの対処法まで分かりやすく解説します。
「電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないため」とは?

このアナウンスは、電話をかけた相手の端末と携帯電話ネットワークとの通信が成立していないときなどに流れるものです。
代表的なのが、相手のスマートフォンが「圏外」「電源OFF」「機内モード」になっているケースです。
そのため、アナウンスだけを聞いて相手の状況を一つに特定することはできません。
このアナウンスだけでは着信拒否とは判断できない
電話がつながらないと、「着信拒否されたのでは?」と不安になるかもしれません。
しかし、「電波の届かない場所にいる」「電源が入っていない」といった内容のアナウンスだけを理由に、着信拒否だと判断するのは早計です。
相手が地下や山間部などで圏外になっていたり、スマートフォンのバッテリーが切れていたりする可能性があります。
機内モードになっている場合にも、携帯電話回線による通信は制限されます。
何度か電話してもつながらない場合は、時間をあけたり、SMSやLINEなど別の方法で連絡したりするとよいでしょう。
相手の電源が入っていない場合
スマートフォンの電源が完全にOFFになっていると、携帯電話ネットワークと通信できません。
考えられるのは、次のようなケースです。
- 相手が自分で電源を切った
- バッテリーが切れた
- 端末に何らかの問題が起きている
この状態では通常の電話をその場で受けることができないため、発信者側にはつながらないことを知らせるアナウンスが流れることがあります。
相手が圏外になっている場合
「圏外」とは、スマートフォンが携帯電話ネットワークに正常に接続できていない状態です。
電源が入っていても、基地局からの電波を十分に受信できなければ電話を受けられません。
地下や山間部だけでなく、建物の構造や周辺環境によって都市部でも圏外になることがあります。
機内モードでも同じような状態になる?
機内モードでは携帯電話回線による通信が制限されるため、通常の携帯電話回線を利用した着信を受けられない状態になります。
つまり、相手のスマートフォン自体は動いていても、機内モードが原因という可能性があります。
電波の届かない場所とは具体的にどこ?
「電波の届かない場所」と聞くと山奥をイメージするかもしれませんが、実際には身近な場所でも起こります。
電波は基地局からスマートフォンまで届く必要があるため、距離だけでなく建物や地形など周囲の環境にも影響されます。
地下・地下鉄・地下街
地下は地上からの電波が届きにくくなる代表的な場所です。
現在では地下鉄駅や地下街など通信環境が整備されている場所もありますが、場所によってはホームから離れた場所やトンネル内などで電波が弱くなることがあります。
地下駐車場なども注意したい場所です。
山間部や海上
山間部では基地局から離れていたり、山や谷などの地形に電波を遮られたりすることがあります。
海上についても、陸上に設置された基地局から離れるほど通信しにくくなる可能性があります。
登山や釣り、キャンプなどで普段とは違う場所へ出かける際は、事前に利用している通信会社のサービスエリアを確認しておくと安心です。
高層ビルの奥やエレベーター
意外に電波が届きにくいのが、ビルの内部やエレベーターです。
エレベーターは金属で囲まれた構造になっているものもあり、外部からの電波が弱くなることがあります。
同じ建物でも窓際ではつながるのに、エレベーターや奥の部屋へ移動すると通信が不安定になるケースもあります。
建物の奥・厚い壁・金属に囲まれた場所
電波は建物の壁などを通過して届きますが、建材や構造によって弱くなることがあります。
特に、次のような場所では電波が弱くなる可能性があります。
- 建物の奥まった部屋
- 倉庫
- 非常階段
- 地下室
- 厚い壁に囲まれた場所
- 金属を多く使用した建物
数メートル移動しただけで改善することもあるので、圏外になった場合は窓際や屋外へ移動してみましょう。
都市部でも電波が届かないことがある
「都会なら圏外にはならない」とは限りません。
高層ビルが密集している場所や建物内部など、周辺環境によって通信状態が変わることがあります。
また、多くの人が同じ場所で通信している場合には、電波が表示されていても通信が混雑して速度が低下することがあります。
コールあり・コールなしで状況は違う?
電話をかけた際、「呼び出し音が鳴らずにアナウンスが流れた」「何回かコールしてからつながらなくなった」という違いが気になる人もいるでしょう。
ただし、コールの有無だけで相手の状態を断定することはできません。
コールなしですぐアナウンスが流れる場合
電話をかけて呼び出し音が鳴らず、すぐに「電源が入っていない」「電波の届かない場所にいる」といったアナウンスが流れる場合があります。
この場合、相手の端末がその時点でネットワークに接続できない状態にある可能性があります。
たとえば、電源OFF・圏外・機内モードなどです。
何回かコールしてからアナウンスが流れる場合
呼び出し音が鳴ったあと留守番電話など別のサービスへ転送されることもあります。
転送や留守番電話などの設定によって挙動は変わるため、「何回コールした」という情報だけで相手の状態を判断するのは難しいでしょう。
コールの有無だけで着信拒否は判断できない
特に注意したいのが、「コールなし=着信拒否」「○回鳴った=拒否されていない」などと決めつけないことです。
電話の挙動は、端末・通信会社・留守番電話や転送などの設定によって変わります。
相手が意図的に電話を拒否したとは限らないため、アナウンスやコール回数だけから人間関係の問題と判断しない方がよいでしょう。
着信拒否・圏外・電源OFF・留守番電話の違い
電話がつながらない主なケースを整理すると、次のようになります。
| 状況 | 相手の状態 | 発信者側で考えられる反応 |
|---|---|---|
| 圏外 | 携帯電話ネットワークに接続できない | 圏外などを知らせるアナウンス |
| 電源OFF | 端末がネットワークに接続していない | 電源OFFなどを知らせるアナウンス |
| 機内モード | 携帯電話回線が制限されている | 圏外・電源OFF時と同種の案内になることがある |
| 着信拒否 | 特定の着信などを拒否する設定 | 設定・サービスによって異なる |
| 留守番電話 | 電話に出られず留守電へ転送 | 留守番電話のガイダンスなど |
大切なのは、発信者側から確認できる情報だけでは完全に区別できないケースがあることです。
着信拒否の場合
着信拒否は、特定の電話番号などからの着信を受けないようにする機能です。
端末側で設定する方法のほか、通信会社が提供するサービスなどもあるため、発信者側の挙動は一律ではありません。
そのため、「このアナウンスが流れたら100%着信拒否」と判断することは避けましょう。
圏外の場合
圏外の場合、相手のスマートフォンの電源は入っていても、携帯電話ネットワークに接続できません。
場所を移動して再び圏内になれば、通常どおり通信できるようになる可能性があります。
電源OFFの場合
電源OFFの場合も、端末が携帯電話ネットワークと通信できないため電話を受けられません。
相手が再びスマートフォンの電源を入れ、ネットワークへ接続すると通常の通信が可能になります。
留守番電話につながる場合
相手が電話に出られない場合などに、留守番電話サービスへ転送されることがあります。
通信会社によっては、圏外や電源OFF時の着信を、電波が届くようになった後にSMSなどで知らせる仕組みもあります。
通信障害が発生している場合
端末や場所だけでなく、通信会社側で障害が発生して電話が利用しにくくなる場合もあります。
周囲の人も同じ通信会社でつながらない場合や、普段は問題なく利用できる場所で突然通信できなくなった場合は、通信会社の公式サイトなどで障害情報を確認しましょう。
圏外や電源OFFのとき相手に着信履歴は残る?
「電話がつながらなかったけれど、自分が電話したことは相手に分かるの?」という点も気になるところです。
ここでは、スマートフォン本体の通常の不在着信表示と、通信会社が提供する着信通知サービスを分けて考える必要があります。
圏外のときの着信履歴
圏外中は端末がネットワークに接続できていないため、通常の着信と同じ形で端末が受信するとは限りません。
一方、通信会社によっては、圏外中に電話があったことを後から知らせるサービスがあります。
電源OFFのときの着信履歴
電源が切れている間も、端末そのものは着信を受けられません。
しかし、対応する着信通知サービスが利用できる場合は、電源を入れて通信できる状態になった後に、着信があったことを知れる場合があります。
圏内に戻ったあと通知されることはある?
あります。
通信会社によっては、電源OFF・圏外時などの着信をSMSで知らせるサービスが用意されています。
ただし、契約している通信会社やサービス、設定などによって利用条件が異なる場合があります。
したがって、「つながらなかった=相手には電話したことが絶対に分からない」とは限りません。
電波が届かない・電源OFFの相手にSMSは届く?

通話できない場合、SMSを送っておくのも連絡方法の一つです。
SMSを送った場合はどうなる?
相手が圏外や電源OFFの場合、その瞬間にSMSを端末で受信できないことがあります。
ただし、通信会社側で一定期間保管され、通信できる状態になった後に配信される仕組みがあります。
そのため、電話がつながらない相手に「連絡が欲しい」といった短いSMSを送っておく方法は有効です。
LINEなどのメッセージはどうなる?
LINEなどのインターネットを利用するサービスは、モバイル回線が圏外でもWi-Fiに接続できていれば利用できる場合があります。
たとえば携帯電話回線を使えない場所でも、相手が利用可能なWi-Fiへ接続していればインターネット経由のメッセージを確認できる可能性があります。
電話がつながらない場合は、一つの連絡手段だけに頼らないことも大切です。
急ぎなら時間をあけて電話する
相手が移動中で一時的に圏外になっているだけなら、数分~数十分後には通信できる状態になっている可能性があります。
緊急性が低ければ、SMSなどを残して時間をあけてから再度電話してみるとよいでしょう。
ドコモ・au・ソフトバンクでアナウンスは違う?
電話がつながらない際のガイダンスやサービス内容は、通信会社や契約しているサービスなどによって異なります。
そのため、細かな言葉の違いだけで相手の状態を断定するのではなく、「何を知らせるガイダンスなのか」を確認することが重要です。
ドコモの場合
ドコモには、電源OFFや圏外などで電話を受けられなかった場合にSMSで知らせる「着信通知サービス」があります。
また、電源をOFFにしている際、発信者へガイダンスで応答する「公共モード」などのサービスもあります。
そのため、聞こえてきたガイダンスによっては、単純な圏外・電源OFF以外のサービスが関係している場合もあります。
auの場合
auでは、「おかけになった電話は、電波の届かない場所にある、または電源が入っていないためかかりません」といったアナウンスが流れるケースとして、圏外・電源OFF・機内モードなどがあります。
つまり、このアナウンスだけで「着信拒否された」と決めつけることはできません。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクにも、圏外や電源が入っていないときなどに着信があった場合、電波が届くようになった後にSMSで知らせる「着信お知らせ機能」があります。
契約しているプランやサービスによって利用条件が異なることがあるため、詳しく知りたい場合は現在利用しているサービスを確認しましょう。
自分のスマホが「電波の届かない場所」になったときの確認方法
ここまでは電話をかけた相手が圏外だったケースを中心に説明しました。
反対に、自分のスマートフォンが突然圏外になった場合は、次のポイントを確認しましょう。
スマホのアンテナ表示を確認する
まず画面上部に表示されているアンテナマークを確認します。
「圏外」などと表示されている場合は、モバイルネットワークに正常に接続できていない可能性があります。
建物内や移動中なら、場所を少し変えて表示が変化するか確認してみましょう。
キャリアのサービスエリアを確認する
山間部や旅行先など普段行かない場所では、利用している通信会社のサービスエリアを確認するのも有効です。
同じ場所でも通信会社や4G・5Gなどによって利用できるエリアが異なる場合があります。
通信障害が発生していないか確認する
普段は問題なく利用できる場所で突然圏外になった場合は、通信障害の可能性も確認しましょう。
Wi-Fiなど別の通信手段が利用できるなら、通信会社の公式サイトで障害・メンテナンス情報を確認します。
通信速度を確認する
アンテナが表示されていても、通信が混雑していると速度が大きく低下する場合があります。
速度測定サービスなどを使えば、現在の通信速度を確認できます。
ただし、「速度が遅い状態」と「完全な圏外」は別の状態です。
電波が届かないときに試したい対処法
自分のスマートフォンが圏外になったときは、次の方法を順番に試してみましょう。
場所を少し移動する
最も簡単なのは場所を変えることです。
建物の奥にいる場合は、次のような方法を試してみましょう。
- 窓際へ移動する
- 屋外へ出る
- 地下から地上へ移動する
- エレベーターから降りる
わずか数メートルの移動でも通信状態が変わる場合があります。
機内モードをオン・オフする
機内モードを一度オンにしてからオフにすると、携帯電話ネットワークへの接続をやり直せます。
誤って機内モードが有効になっていないかも確認しましょう。
スマートフォンを再起動する
一時的な端末の不具合なら、再起動によって改善する場合があります。
場所を移動しても圏外のままなら、一度電源を切ってから再び起動してみましょう。
SIMや通信設定を確認する
圏外が長時間続く場合は、SIMや通信設定に問題がないか確認します。
SIMカードを使用する機種では、接触不良などが原因となる可能性もあります。
ただし、SIMカードの取り外し方法は端末によって異なるため、無理に作業せず取扱説明書を確認しましょう。
Wi-Fiを利用する
モバイル回線が圏外でも、利用できるWi-Fiがあればインターネットへ接続できる場合があります。
LINEやメールなどインターネット経由の連絡手段を利用できるため、携帯電話回線が復旧するまでの代替手段になります。
時間帯を変えて試す
朝夕の通勤時間や昼休みなど、利用者が集中する時間帯では通信が混雑する場合があります。
ただし、通信混雑による速度低下と「圏外」は同じではありません。
アンテナ表示はあるのに通信が極端に遅い場合は、少し時間をずらして試してみると改善することがあります。
電話がつながらない相手へ連絡する方法
相手が圏外や電源OFFの場合、何度も続けて電話をかけても状況が変わらない可能性があります。
別の方法も利用しましょう。
SMSを送る
「電話しました。確認したら連絡ください」など、短いSMSを送っておく方法があります。
相手がその場で受信できなくても、通信できる状態になった後に受信できる場合があります。
LINEやメールを利用する
相手がWi-Fiを利用できる可能性があるなら、LINEやメールなども選択肢になります。
特に携帯電話の電波だけが届きにくい場所では、Wi-Fi経由でメッセージを確認できることがあります。
時間をあけてもう一度電話する
移動中の一時的な圏外なら、しばらくすると圏内へ戻る可能性があります。
急ぎでなければSMSなどを残したうえで、時間をあけて電話してみましょう。
何度も短時間に電話を繰り返すより、相手が通信できる状態になるのを待つ方がよい場合もあります。
まとめ|「電波の届かない場所」というアナウンスだけで着信拒否とは判断できない

「電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないため」といったアナウンスが流れると、着信拒否を疑ってしまうかもしれません。
しかし、実際には相手が圏外・電源OFF・機内モードなど、携帯電話ネットワークに接続できない状態になっている可能性があります。
電波が届かない場所は山奥だけではありません。地下、地下駐車場、山間部、海上、エレベーター、建物の奥など、日常生活の中でも一時的に圏外になることがあります。
また、電話がつながらなかったからといって、相手に何も残らないとは限りません。通信会社によっては、圏外・電源OFF時の着信を後からSMSで知らせるサービスがあります。
「着信拒否された」とすぐ判断せず、SMSやLINEを送る、時間をあけて電話するなど、状況に応じて別の連絡方法を試してみましょう。

