「みりんは何群に入るの?」「家庭科の宿題で調べているけれど、どの食品群に分類すればいいのかわからない」と悩んでいませんか?
みりんは、煮物や照り焼きなどの和食でよく使われる調味料です。
しかし、普段は料理の味付けに使うため、ご飯や野菜のように食品群を意識する機会は少ないですよね。
結論からいうと、みりんは糖質を含むため、6つの基礎食品群では第5群に相当すると考えられる場合があります。
ただし、すべての食品分類表で第5群と決められているわけではありません。
学校の教材によっては調味料を分類の対象に含めないこともあり、3色食品群や4つの食品群では考え方が異なります。
この記事では、みりんが何群に分類されるのかを一覧表で整理し、覚え方や主な成分、本みりんとみりん風調味料の違いまでわかりやすく紹介します。
学校の宿題はもちろん、毎日の料理にも役立つ内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
みりんは何群?食品群による分類の違いを一覧で解説

みりんが何群に入るのかを調べるときは、まず食品群の種類を確認することが大切です。
食品群とは、食品に含まれる主な成分や、体の中での働きなどによって食品をグループ分けしたものです。
代表的な分類方法には、6つの基礎食品群、3色食品群、4つの食品群などがあります。
みりんの分類について、それぞれの考え方をまとめると次のようになります。
| 分類方法 | みりんの分類・考え方 |
|---|---|
| 6つの基礎食品群 | 糖質に注目すると第5群に相当すると考えられる場合がある |
| 3色食品群 | 黄色に相当すると考えられる場合や、調味料として分類外になる場合がある |
| 4つの食品群 | 第4群に相当すると考えられる場合がある |
| 日本食品標準成分表 | 本みりんは「し好飲料類」に分類される |
表を見ると、分類方法によって考え方が違うことがわかりますね。
これは、分類の目的や食品の分け方がそれぞれ異なるためです。
例えば、6つの基礎食品群は、食品に含まれる主な成分の働きを理解するために使われます。
一方、日本食品標準成分表は、食品の成分を調べるための資料です。
そのため、同じみりんでも異なる分類になることがあります。
また、上の表にある第5群や黄色、第4群という考え方は、みりんに含まれる糖質の働きに着目したものです。
すべての分類表で、みりんが正式にそのグループへ指定されているという意味ではありません。
ここからは、それぞれの食品群について詳しく見ていきましょう。
6つの基礎食品群では第5群に相当すると考えられる
6つの基礎食品群は、食品に含まれる主な成分の働きに着目した分類方法です。
厚生労働省が公開している「六つの基礎食品」の資料では、食品を次の6つに分けています。
| 食品群 | 主な食品 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 第1群 | 魚、肉、卵、大豆製品 | たんぱく質の供給 |
| 第2群 | 牛乳、乳製品、小魚、海藻 | カルシウムなどの供給 |
| 第3群 | 緑黄色野菜 | カロテンなどの供給 |
| 第4群 | その他の野菜、果物 | ビタミンCなどの供給 |
| 第5群 | 米、パン、麺、いも、砂糖類 | 糖質を中心としたエネルギーの供給 |
| 第6群 | 油脂類 | 脂質を中心としたエネルギーの供給 |
みりんには炭水化物が含まれ、その中には甘みのもととなる糖もあります。
このため、糖質によるエネルギー供給という働きに注目すると、第5群に近い食品として考えられます。
ただし、厚生労働省の分類で、みりんが個別に第5群と指定されていることまでは確認できません。
ここが間違えやすいポイントです。
「糖質を含むので第5群に相当すると考えられる」という説明と、「正式に第5群に指定されている」という説明は同じではありません。
特に学校の宿題では、使用している食品群表にみりんが掲載されているかを確認しましょう。
食品群の表に記載がない場合は、自己判断で第5群と決めず、授業で指定された資料や先生の説明に合わせることが大切です。
3色食品群では黄色または分類外として扱われる場合がある
3色食品群とは、食品を赤・黄・緑の3つのグループに分ける方法です。
小学校の食育や給食の献立表などでも使われています。
それぞれの色は、食品の主な働きを表しています。
| 色 | 主な働き | 食品の例 |
|---|---|---|
| 赤 | 体をつくるもとになる | 肉、魚、卵、大豆製品、牛乳 |
| 黄 | エネルギーのもとになる | ご飯、パン、いも、砂糖、油 |
| 緑 | 体の調子を整える | 野菜、果物、きのこ |
みりんには糖質が含まれているため、成分の働きから考えると黄色の食品に相当する場合があります。
しかし、みりんは主食のように食べるものではなく、少量を料理に加える調味料です。
そのため、学校や給食施設によっては、みりんを赤・黄・緑のどれにも分類しないことがあります。
例えば、給食の献立表に「ご飯」「にんじん」「鶏肉」は書かれていても、調味料であるみりんやしょうゆは省略されている場合があります。
これは、みりんに食品としての成分が含まれていないという意味ではありません。
食品群を使う目的や、献立表で表示する食品の範囲が異なるためです。
また、学校によっては調味料をまとめて記載したり、主な材料だけを色分けしたりする場合もあります。
「みりんは黄色」とだけ覚えるのではなく、調味料を分類するかどうかも確認してくださいね。
4つの食品群では第4群に相当する場合がある
4つの食品群は、食品を4つのグループに分け、さまざまな食品をバランスよく組み合わせるための考え方です。
代表的な分類では、次のように分けられています。
| 食品群 | 主な食品 |
|---|---|
| 第1群 | 乳・乳製品、卵 |
| 第2群 | 魚、肉、大豆・大豆製品 |
| 第3群 | 野菜、いも、果物など |
| 第4群 | 穀類、砂糖、油脂類など |
第4群には、主にエネルギーを供給する食品が含まれます。
みりんは糖質を含むため、その働きから第4群に相当すると考えられる場合があります。
ただし、こちらもすべての食品分類表でみりんが第4群に指定されているという意味ではありません。
また、4つの食品群では、分類方法や教材によって食品の扱いが異なる場合があります。
特に注意したいのは、6つの基礎食品群と4つの食品群では、同じ数字でもグループに含まれる食品が異なることです。
例えば、6つの基礎食品群の第4群は、主にその他の野菜や果物です。
一方、4つの食品群の第4群には穀類や砂糖類などが含まれます。
つまり、同じ「第4群」という名前でも、分類の内容が異なります。
数字だけを覚えると混乱しやすいため、どの分類方法なのかをセットで確認しましょう。
食品成分表では本みりんは「し好飲料類」に分類される
学校で使う食品群とは別に、文部科学省の日本食品標準成分表にも食品の分類があります。
こちらでは、本みりんは「し好飲料類」に分類されています。
さらに詳しく見ると、アルコールを含む食品の区分に含まれています。
本みりんは調味料として使われますが、一定量のアルコールも含まれているためです。
一方、みりん風調味料は、食品成分表では「調味料及び香辛料類」に分類されています。
この違いを簡単に整理すると、次のようになります。
– 本みりん:し好飲料類
– みりん風調味料:調味料及び香辛料類
どちらも料理に甘みを加えるために使用されますが、原材料やアルコールの量などが異なり、食品成分表でも別の分類になっています。
ここで覚えておきたいのは、食品成分表の分類と、学校で学ぶ食品群は目的が異なるということです。
「本みりんはし好飲料類だから第5群とは関係がない」と単純に判断するのではなく、どの基準で分類しているかを確認することが大切です。
みりんが第5群と考えられる理由とは?
みりんが6つの基礎食品群の第5群に相当すると考えられる理由は、糖質を含んでいるためです。
しかし、糖質が含まれているといわれても、なぜ第5群と関係するのか、少しわかりにくいかもしれません。
ここでは、第5群の働きとみりんの原材料から、その理由をやさしく説明します。
第5群は主に糖質をエネルギー源とする食品のグループ
第5群には、米、パン、麺類、いも類、砂糖類などが含まれます。
これらの食品に共通しているのは、糖質を多く含み、体を動かすエネルギー源になることです。
糖質は炭水化物の一部であり、消化・吸収されて体の活動に利用されます。
例えば、朝ご飯にパンやご飯を食べると、含まれている糖質が日常生活に必要なエネルギーの供給に役立ちます。
砂糖も糖質を主な成分とする食品なので、第5群に含まれています。
みりんにも糖が含まれるため、第5群の特徴と結びつけて考えることができるのです。
ただし、みりんはご飯やパンと違い、料理の味付けに使う食品です。
糖質を含んでいるからといって、主食と同じ量を食べるものではありません。
また、本みりんには糖質のほかにアルコールも含まれています。
そのため、食品の働きだけで分類を考える場合でも、ご飯や砂糖とまったく同じ食品として扱えるわけではありません。
食品の成分を考える際は、種類だけでなく、実際に料理へ使用する量も大切です。
みりんにはもち米由来の糖質が含まれている
本みりんは、主にもち米、米こうじ、蒸留したアルコールなどを原材料として作られます。
製造の過程では、米こうじに含まれる酵素の働きによって、もち米のでんぷんが糖に分解されます。
このときに生まれる糖が、みりん特有の甘さにつながっています。
本みりんには、ぶどう糖や麦芽糖などの糖が含まれます。
こうした複数の成分が組み合わさることで、砂糖だけを加えたときとは違う甘みや風味が生まれるのです。
また、みりんにはアルコールやうま味に関係する成分も含まれています。
そのため、料理に使うと甘みだけでなく、味に深みを加えたり、仕上がりに照りを出したりするのに役立ちます。
例えば、魚の煮付けや鶏肉の照り焼きでは、みりんを使うことで甘みと風味を加えられます。
ただし、料理の仕上がりは、ほかの調味料の配合や加熱方法によっても変わります。
このように、みりんの甘さにはもち米由来の糖が関係しており、糖質を含むことが第5群と関連づけられる理由になっています。
砂糖とみりんは同じ食品群として考えてよい?
砂糖とみりんは、どちらも料理に甘みを加える調味料です。
糖質を含むという共通点はありますが、成分や使い方は異なります。
| 比較項目 | 砂糖 | 本みりん |
|---|---|---|
| 主な用途 | 甘みをつける | 甘み、コク、照り、風味を加える |
| 主な成分 | 糖質 | 糖質、アルコールなど |
| 6つの基礎食品群 | 第5群 | 第5群に相当すると考えられる場合がある |
| アルコール | 通常含まない | 含まれる |
| 料理での使い方 | 煮物、菓子など | 煮物、照り焼きなど |
砂糖は、6つの基礎食品群の第5群に含まれる食品として挙げられています。
一方、みりんは糖質を含むものの、同じように第5群と明記されているとは限りません。
また、砂糖は主に甘みを加える目的で使いますが、本みりんは甘みのほかに風味や照りを加える目的でも使われます。
例えば、鶏の照り焼きを作る場合、砂糖だけを使うと甘さを調整しやすくなります。
一方、みりんを加えると、甘みに加えて独特の風味や照りのある仕上がりを目指せます。
もちろん、どちらを使う場合も、ほかの調味料との組み合わせによって味は変わります。
食品群を考えるときは成分の共通点に注目し、料理で使うときは調味料それぞれの特徴を理解するとわかりやすいでしょう。
砂糖の食品群や第5群に分類される理由について詳しく知りたい方は、砂糖は何群?6つの基礎食品群と3色食品群での分類も参考にしてみてください。
みりんは何群と覚える?学校の宿題で迷わない確認方法
家庭科の授業や給食の献立表で、みりんが何群に入るのかを調べることがありますよね。
調べたサイトによって「第5群」「黄色」「分類外」など、違う説明が出てくると迷ってしまうかもしれません。
そんなときは、次のポイントを確認してみましょう。
まずは授業で使っている食品群の種類を確認する
最初に確認したいのは、授業で使っている食品群の種類です。
例えば、問題文に「6つの基礎食品群」と書かれていれば、6群の分類方法で考えます。
「赤・黄・緑のどれに入りますか?」という問題であれば、3色食品群を使います。
ここを確認せずに答えてしまうと、数字や色が違ってしまうことがあります。
みりんの考え方は、次のように整理できます。
– 6つの基礎食品群:糖質の働きから第5群に相当すると考えられる場合がある
– 3色食品群:黄色に相当する場合や、分類外になる場合がある
– 4つの食品群:第4群に相当すると考えられる場合がある
ただし、これは食品に含まれる成分の働きから考えた目安です。
学校の課題では、教科書や配布資料に書かれている分類を優先してください。
また、教材の一覧表にみりんが記載されていない場合もあります。
その場合は、糖質を含むことだけを理由に答えを決めるのではなく、問題文の指示も確認しておくとよいでしょう。
調味料が分類対象に含まれるか確認する
食品群の分類表には、すべての食品が細かく掲載されているとは限りません。
特にみりんやしょうゆ、酢などの調味料は、料理に少量使うことが多いため、分類表から省略される場合があります。
例えば、給食の献立表では、主な材料を赤・黄・緑に分けて表示し、調味料は別の欄に記載することがあります。
また、砂糖や油は食品群に含めていても、みりんは分類しないという場合も考えられます。
そのため、みりんが表に見当たらないからといって、第5群だと決めつける必要はありません。
わからない場合は、先生に確認するとよいでしょう。
家庭で子どもの宿題を手伝う場合も、答えだけを教えるのではなく、使っている食品群表を一緒に確認すると理解が深まりやすくなります。
例えば、みりんと砂糖の違いを考えたり、調味料が表に掲載されているか探したりすると、食品群の仕組みを理解するきっかけになりますよ。
調味料の中には、6つの基礎食品群で分類外になるものもあります。詳しくは、酢は何群?食品群で分類外になる理由もあわせてご覧ください。
みりんの分類を間違えないための覚え方
みりんの食品群を覚えるときは、数字を丸暗記するよりも、糖質の働きに注目する方法がおすすめです。
次のように考えてみましょう。
みりんには糖質がある → 糖質はエネルギー源になる → 第5群や黄色の食品と関連づけられる
この流れを理解しておけば、なぜその分類が候補になるのかを説明しやすくなります。
ただし、これはあくまで食品に含まれる成分の働きを覚えるための方法です。
すべての教材で同じ答えになるわけではないため、最後に使用する分類表を確認しましょう。
また、4つの食品群を使う場合は、糖質を中心とした食品が第4群に含まれるという違いも覚えておくと便利です。
「糖質ならエネルギー」という基本を覚えておくと、砂糖や穀類など、ほかの食品の分類を考えるときにも役立ちますよ。
みりんに含まれる主な成分は?糖質やカロリーを解説

みりんは甘みを加える調味料として知られていますが、どのような成分が含まれているのでしょうか。
本みりんには炭水化物やアルコールが含まれ、ほかにも少量のたんぱく質やミネラルなどが含まれています。
ここでは、文部科学省の日本食品標準成分表をもとに、主な成分を確認していきましょう。
本みりんの主な成分
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、本みりん100gあたりの主な成分は次のとおりです。
| 成分 | 本みりん100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 241kcal |
| 炭水化物 | 43.2g |
| たんぱく質 | 0.3g |
| 脂質 | 微量 |
| アルコール | 9.5g |
| カリウム | 7mg |
| カルシウム | 2mg |
| マグネシウム | 2mg |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」本みりん
この表からわかるように、本みりんには炭水化物が比較的多く含まれています。
また、アルコールも含まれている点が特徴です。
ここで注意したいのは、炭水化物43.2gが、そのまますべて糖類という意味ではないことです。
炭水化物には複数の成分が含まれ、食品成分表では糖の種類や測定方法によっても数値が分けられています。
一般的に、糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものとして説明されますが、食品成分表の炭水化物量を、そのまま糖類の量と同じものとして扱うことはできません。
さらに、本みりんのエネルギーにはアルコール由来のエネルギーも関係しています。
そのため、炭水化物だけを見て判断するのではなく、全体の成分を確認することが大切です。
なお、上記の数値は食品成分表に掲載されている標準的な値です。
実際の商品では原材料や製造方法によって成分が異なる場合があります。
みりんの糖質とカロリーはどのくらい?
本みりん100gあたりのエネルギーは241kcalです。
数字だけを見ると多く感じるかもしれませんが、普段の料理で100gを一度に使用することはあまりありません。
例えば、料理に10g使った場合のエネルギーは約24kcalです。
使用量による違いを見てみましょう。
| 使用量 | エネルギー | 炭水化物 |
|---|---|---|
| 5g | 約12kcal | 約2.2g |
| 10g | 約24kcal | 約4.3g |
| 15g | 約36kcal | 約6.5g |
| 20g | 約48kcal | 約8.6g |
※100gあたりの成分から計算した概算です。
炭水化物量は糖質量と完全に同じとは限りません。
また、料理を何人分作るかによって、1人あたりの使用量も変わります。
例えば、4人分の煮物に20gのみりんを使った場合、単純に4等分すると1人あたり5gに相当します。
ただし、実際に食べる量や煮汁をどのくらい口にするかによっても変わるため、あくまで目安として考えましょう。
また、上の表は調理前のみりんの量をもとにした計算です。
加熱中のアルコールや水分の変化、ほかの食材との組み合わせまでは反映していません。
カロリーや糖質が気になる場合は、みりんだけに注目するのではなく、砂糖やほかの調味料も含めて料理全体のバランスを考えることが大切です。
ビタミンやミネラルも含まれている?
本みりんには、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも少量含まれています。
また、ビタミンB6などが微量に含まれることも、食品成分表から確認できます。
ただし、含まれる量はわずかです。
そのため、みりんを使うことでビタミンやミネラルを十分に補えるというわけではありません。
例えば、カルシウムを含む食品には牛乳や乳製品、小魚などがあります。
また、野菜や果物には、種類によってさまざまなビタミンやミネラルが含まれています。
みりんは、これらの食品の代わりに使うものではなく、料理の味を整えるための調味料です。
主な成分を知ったうえで、料理に合わせて適量を使うとよいでしょう。
本みりんとみりん風調味料の違いは?
スーパーに行くと「本みりん」と「みりん風調味料」が並んでいることがあります。
名前が似ているため、同じものだと思っている方もいるかもしれません。
しかし、この2つには原材料やアルコールの量、食品成分表での分類などに違いがあります。
料理をするときに迷わないよう、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
本みりんの原材料と特徴
本みりんは、主にもち米、米こうじ、蒸留したアルコールなどを使って作られる調味料です。
もち米のでんぷんが糖に変わることで、独特の甘みが生まれます。
また、糖以外にも、うま味や風味に関わるさまざまな成分が含まれています。
一般的な本みりんには、約14%前後のアルコール分があります。
ただし、実際の数値は商品によって異なるため、パッケージの表示を確認してください。
本みりんを料理に使うと、甘みやコクを加えたり、料理に照りを出したりするのに役立ちます。
例えば、ぶりの照り焼きや鶏の照り焼きなどでは、しょうゆと本みりんを組み合わせることで、甘辛い味わいに仕上げやすくなります。
また、煮物に使うと、甘みだけでなく奥行きのある風味を加えられます。
ただし、本みりんにはアルコールが含まれているため、使用する料理や食べる人に応じて配慮が必要です。
特に、加熱をほとんどしない料理では、調理方法や使用量にも注意しましょう。
みりん風調味料の原材料と特徴
みりん風調味料は、水あめや糖類などを使い、みりんに似た甘みや風味を持たせた調味料です。
一般的にアルコール分が少なく、本みりんとは異なる特徴を持っています。
商品によっては、酸味料や調味成分などが加えられている場合もあります。
本みりんと比較すると、主な違いは次のとおりです。
| 比較項目 | 本みりん | みりん風調味料 |
|---|---|---|
| 主な原材料 | もち米、米こうじ、アルコールなど | 水あめ、糖類、調味成分など |
| アルコール | 一般的に約14%前後 | 一般的に少ない |
| 甘み | 糖化・熟成による甘み | 糖類などによる甘み |
| 食品成分表での分類 | し好飲料類 | 調味料及び香辛料類 |
| 主な用途 | 煮物、照り焼きなど | 甘みづけ、味付けなど |
ただし、みりん風調味料の成分は商品によって異なります。
また、アルコール分が少ないからといって、すべての商品がゼロとは限りません。
アルコールを避けたい場合は、購入前にパッケージの表示を確認することが大切です。
本みりんとみりん風調味料は、見た目や用途が似ていても、成分まで同じというわけではありません。
食品群について調べる場合も、どちらの商品を対象としているのかを確認しておくと、分類の違いを理解しやすくなります。
料理によって上手に使い分けるポイント
本みりんとみりん風調味料は、料理の種類や求める仕上がりに合わせて使い分けると便利です。
例えば、煮魚や照り焼きなど、加熱して仕上げる料理では、本みりんの風味や照りを生かしやすくなります。
一方、アルコールをできるだけ避けたい場合は、成分表示を確認したうえで、アルコール分の少ないみりん風調味料などを選ぶ方法もあります。
ただし、本みりんとみりん風調味料では、甘さや風味が違います。
レシピに「本みりん大さじ1」と書かれている場合に、同じ量のみりん風調味料へ置き換えると、仕上がりの味が変わることもあります。
初めて使う商品では、少量ずつ加えて味を確認すると調整しやすいでしょう。
また、みりん風調味料とは別に「みりんタイプ調味料」と呼ばれる商品もあります。
こちらは本みりんやみりん風調味料とは成分が異なる場合があるため、商品名だけでなく原材料やアルコール分も確認するとよいでしょう。
特に、調味料を置き換えるときは、甘みだけでなく塩分の有無なども確認しておくと、料理の味を調整しやすくなります。
みりんを料理に使うときに知っておきたい注意点
みりんは和食をおいしく仕上げる便利な調味料ですが、使い方によっては甘みが強くなりすぎたり、アルコールへの配慮が必要になったりすることがあります。
普段の料理で上手に使うために、基本的な注意点を確認しておきましょう。
甘みを加える調味料として使用量を調整する
みりんには糖質が含まれているため、使用量が増えると料理全体の炭水化物やエネルギー量にも影響します。
特に、砂糖や甘いタレなどと組み合わせる場合は、味付けが甘くなりすぎないように気をつけましょう。
例えば、肉じゃがを作るときには、砂糖とみりんの両方を使うレシピがあります。
この場合、最初から調味料をすべて加えるのではなく、レシピを参考にしながら分量を調整すると、好みに合った味に仕上げやすくなります。
また、照り焼きのタレを作る場合は、しょうゆとみりんのバランスが重要です。
甘さを控えたいときは、砂糖とみりんの両方の量を確認するとよいでしょう。
みりんにはカロリーがあるからといって、必要以上に避けることはありません。
料理の量やほかの調味料との組み合わせを考えて、適量を使うことが大切です。
また、家族の人数や料理の種類によって必要な量も変わります。
分量がわからない場合は、レシピに記載された量を参考にして、少しずつ調整してみてくださいね。
本みりんに含まれるアルコールにも注意する
本みりんにはアルコールが含まれています。
そのため、アルコールを避ける必要がある人や、小さな子どもが食べる料理などでは、使い方に配慮しましょう。
「料理で加熱すればアルコールはすべてなくなる」と思われることもありますが、実際には加熱時間や調理方法、料理に含まれる水分などによって残る量が変わります。
例えば、長時間煮込む料理と、短時間だけ加熱する料理では、アルコールの残り方が異なる可能性があります。
また、加熱するときの鍋の大きさや、調味料を加えるタイミングなども関係します。
そのため、加熱したからといって、アルコールがすべてなくなるとは断定できません。
アルコールを避ける必要がある場合は、アルコールを含まないと表示された代替調味料などを選ぶことも検討してください。
みりん風調味料を使う場合も、購入する商品のアルコール分を確認するとよいでしょう。
特に、成分について個別の配慮が必要な場合は、商品表示を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。
みりんの食品群に関するよくある質問
ここまでみりんの分類や主な成分について紹介してきましたが、ほかの調味料との違いなど、まだ疑問が残っている方もいるかもしれません。
ここでは、みりんの食品群に関してよくある質問をまとめました。
みりんは黄色の食品に入りますか?
みりんは糖質を含むため、3色食品群では黄色の食品に相当すると考えられる場合があります。
黄色の食品は、主にエネルギーのもとになる食品です。
ご飯やパン、いも類、砂糖などが代表的な例になります。
ただし、みりんは料理に少量加える調味料なので、学校や給食の献立表によっては分類の対象外になることもあります。
「黄色に相当すると考えられる場合がある」と理解し、実際の課題では指定された分類表を確認しましょう。
料理用のアルコールを含む調味料は何群に分類されますか?
料理用のアルコールを含む調味料も、みりんと同じように分類の基準によって扱いが異なります。
こうした調味料にはアルコールが含まれていますが、みりんとは糖質などの成分が異なる場合があります。
そのため、みりんが糖質に注目して第5群に相当すると考えられる場合でも、ほかの料理用調味料を同じように第5群と判断することはできません。
学校の食品群表では、これらの調味料が分類対象外になる場合もあります。
また、料理用の発酵調味料には、食塩を加えた商品もあります。
成分を調べる際には、商品ごとの表示を確認することが大切です。
なお、家庭科の課題で特定の商品名が指定されている場合は、その商品の成分や教材での扱いを確認するとよいでしょう。
砂糖は6つの基礎食品群で何群ですか?
砂糖は、6つの基礎食品群では第5群に分類されます。
第5群は、糖質を中心としたエネルギー源となる食品のグループです。
代表的な食品には、米、パン、麺類、いも類、砂糖類などがあります。
砂糖は糖質を主な成分とするため、このグループに含まれます。
一方、みりんにも糖質は含まれていますが、アルコールなどの成分も含まれるため、砂糖とまったく同じ食品ではありません。
また、学校の分類表で砂糖が第5群に掲載されていても、みりんまで同じ扱いになるとは限りません。
食品群を調べるときには、成分の共通点と、食品そのものの特徴を分けて考えることが大切です。
みりん風調味料も本みりんと同じ分類ですか?
みりん風調味料と本みりんは、必ずしも同じ分類ではありません。
文部科学省の日本食品標準成分表では、本みりんは「し好飲料類」、みりん風調味料は「調味料及び香辛料類」に分類されています。
これは、原材料やアルコールの含有量など、食品としての特徴が異なるためです。
一方、食品に含まれる成分の働きに注目する分類では、どちらも糖質を含むという共通点があります。
そのため、糖質をエネルギー源として考える場合には似た扱いになることもありますが、すべての分類表で同じになるとは限りません。
本みりんとみりん風調味料の違いを知ったうえで、使用する分類表に合わせて考えましょう。
まとめ|みりんが何群かは食品群の種類を確認しよう

みりんが何群に分類されるかは、食品群の種類や分類の目的によって異なります。
今回のポイントをまとめると、次のようになります。
– 6つの基礎食品群では、糖質に注目すると第5群に相当すると考えられる場合がある
– 3色食品群では、黄色に相当する場合や、調味料として分類外になる場合がある
– 4つの食品群では、第4群に相当すると考えられる場合がある
– 日本食品標準成分表では、本みりんは「し好飲料類」に分類される
– 本みりんには糖質とアルコールが含まれ、みりん風調味料とは原材料や成分が異なる
みりんを第5群に関連づけて考えるのは、糖質を含み、エネルギー源としての働きがあるためです。
ただし、食品群によっては調味料を分類の対象に含めないこともあります。
そのため、学校の宿題で「みりんは何群?」と聞かれたときは、授業で使用している食品群表を確認することが最も大切です。
また、みりんは食品群の分類だけでなく、含まれている糖質やアルコール、料理での役割を知ることで、使い方への理解が深まります。
毎日の料理では、甘みや風味を生かしながら、ほかの調味料とのバランスも考えて使ってみてくださいね。
食品群の仕組みを理解すると、みりんだけでなく、砂糖や料理用の発酵調味料など、身近な調味料の特徴についても考えやすくなります。
普段何気なく使っている食材や調味料にも目を向けながら、毎日の食事を楽しんでいきましょう。
