海水浴やシュノーケリングなどでよく使われる、広げるだけで設営が完了するポップアップテント。
実はキャンプ用にも、同じように簡単に設営できるワンタッチテントがあるんです。
しかも、このワンタッチテントは専用ケースから取り出して広げる、もしくはヒモを引くだけであっという間に設営ができます。
こんなに便利なワンタッチテントがあるのかと、購入を考えている方もいるかと思いますが、メリットもあればデメリットも存在します。
そこで、慌ててワンタッチテントを買う前に、ぜひワンタッチテントの良し悪しをご確認いただき購入時の参考にしてください。
ワンタッチテントのデメリット
設営時に簡単なワンタッチテントにも、デメリットが存在します。
そこで、ワンタッチテント使ってみて、感じた欠点からみてゆきましょう。
重さと収納の問題
ワンタッチテントは特有の構造により、通常のテントよりも重く収納サイズも大きくなりがち。
そのため、自動車に積む際や持ち運びには不便。
また、実際に店頭でワンタッチテントを持ち上げてみると、男性でも重いと感じるでしょう。
破損のリスク
一般的なテントはポールを組み立てて設営しますが、ワンタッチテントは一体型のため、一部が破損すると使えなくなります。
また、設営や撤収時にフレームが折れやすいという欠点もあります。
一方で通常のテントならポールが破損しても応急処置が可能で、そのままキャンプを続けられますが、設営時にワンタッチテントは破損してしまうとキャンプ自体が台無しになりかねません。
耐水性の課題
多くの通常のテントには、フライシート付きの二重構造で雨風を防止できます。
しかし、安価なワンタッチテントにはフライシートが付いていないモデルもあり、耐水性を謳っていても実際には強い雨で浸水する場合もあります。
耐候性の問題
安価なワンタッチテントになると生地が薄いものもあり、夏場には紫外線の影響で内部が非常に暑くなりくつろげない場合もあり。
特にフライシートがないワンタッチテントは、シングルウォールのため結露しやすいという問題があります。
撤収の難しさ
ワンタッチテントは設営が簡単な反面、撤収は意外と難しく手間がかかってしまう恐れあり。
そのため、ネット動画でワンタッチテントの撤収方法を確認しながら同じように片づけても、実際にうまくいかない場合が多くあります。
フレームがうまく曲がらなかったり、テント生地が畳みにくかったりと四苦八苦。
また、ワンタッチテントを畳めたとしても、収納袋に入れるのに一苦労。
そのため、キャンプ前にワンタッチテントの撤収練習を何度か試す必要があります。
ワンタッチテントのメリット
つづいて、ワンタッチテントのメリットについてごらんください。
簡単に設営可能
先にも述べましたが、ワンタッチテントの設営は、非常にスムーズで簡単にできます。
しかも、ワンタッチテントを広げた後は、ペグを打ち込む時間だけで完了。
テントの設営が時短ででき、他の準備にもっと時間を費やせるのがワンタッチテントの魅了でます。
部品忘れをしない
ワンタッチテントはポールと一体化しているため、ポールを忘れる心配がありません。
また、ワンタッチテントの撤収時にも、部品を置き忘れるリスクを回避できます。
お手頃な価格設定
ワンタッチテントは4000円前後で購入でき、非常に手頃な価格で購入できます。
ただし、耐水性や耐候性が低いものもあるため、ワンタッチテントを買う前には材質や強度などをよく確認してから購入にふみきりましょう。
まとめ
ここまで、ワンタッチテントのメリットとデメリットについて、みていただきましたがいかがでしたでしょうか?
いまのところ、キャンプ場でワンタッチテントをあまり見かけませんが、結露などの問題があるため真夏や真冬の使用には注意が必要です。
また、ワンタッチテントを製造しているメーカーも少なく、まだ開発途上の段階にあります。
しかし、今後はデメリットを払拭したワンタッチテントが登場する可能性がありますので、これからの進化に期待しましょう。