職場の退職や異動などで、複数人から餞別を贈るときに使われる「有志一同」。
いざ準備するとなると、
- 「のし袋には『有志一同』とどう書けばいい?」
- 「全員の名前を書く必要はある?」
- 「有志一同リストは別紙で添えたほうがいい?」
- 「名前は役職順と五十音順のどちら?」
など、意外と迷うことが多いものです。
餞別を複数人で贈る場合は、人数や相手との関係によって、個人名を連名にする方法と「○○部 有志一同」などとまとめる方法があります。
この記事では、餞別での「有志一同」の書き方から、のし袋への記載方法、有志一同リストの作り方、名前の並べ方、注意点まで例を交えてわかりやすく解説します。
贈り物に添える文章も考えている方は、有志一同メッセージの例文集も参考にしてください。
餞別で「有志一同」と書くときの基本

複数人で餞別を贈る場合、贈り主を「有志一同」とまとめて表すことができます。
ただし、「有志一同」だけでは、受け取った人が誰からの贈り物なのか判断しにくいことがあります。
職場であれば「営業部 有志一同」「○○課 有志一同」のように、所属やグループ名を添えると分かりやすくなります。
そもそも「有志一同」とは?
「有志」とは、ある目的や考えに賛同して、自ら参加する人を指す言葉です。
そのため「有志一同」は、職場の全員という意味ではなく、餞別などの企画に賛同して参加した人たちをまとめて表す際に使えます。
たとえば、部署20人のうち10人が餞別に参加したのであれば、「営業部 有志一同」のような表記が考えられます。
餞別に「有志一同」を使っても失礼にならない?
複数人で贈る場合に「有志一同」とまとめること自体は珍しい書き方ではありません。
大切なのは、受け取る相手に「誰から贈られたものなのか」が分かるようにすることです。
「有志一同」だけでは分かりにくい場合は、
- 営業部 有志一同
- ○○課 有志一同
- ○○年度入社 有志一同
など、グループが特定できる表記にすると親切です。
さらに、誰が参加したのか相手に伝える必要がある場合は、参加者の氏名を記載した別紙のリストを添えます。
「○○部 有志一同」など所属を入れる書き方
職場で使いやすいのは「所属+有志一同」という形です。
例えば、
- 営業部 有志一同
- 総務課 有志一同
- ○○プロジェクト 有志一同
などです。
会社名まで伝える必要がある場合は、会社名・部署名・有志一同の関係が分かるように記載しましょう。
会社名を入れなくても相手が十分に分かる場合は、「営業部 有志一同」のように簡潔にまとめてもよいでしょう。
重要なのは形式だけにこだわることではなく、受け取った人が見たときに「どのグループからの餞別なのか」がすぐ分かることです。
餞別の有志一同はどう書く?ケース別早見表
まずは、自分の場合にどのような書き方が適しているのか確認してみましょう。
| ケース | 書き方の目安 |
|---|---|
| 1人で贈る | 個人名を記載 |
| 2~3人程度で贈る | 個人名を連名で記載 |
| 人数が多い | 「○○部 有志一同」などと記載 |
| 上司・目上の人へ贈る | 表書きの言葉選びにも注意する |
| 誰が参加したか伝えたい | 参加者名を記載した別紙を添える |
| 同格のメンバー | 五十音順など公平な順番にする |
| 役職に違いがある | 役職順を基本に考える |
一般に、のし袋へ連名で氏名を書く場合は3名程度まで、4名以上なら「○○一同」「有志一同」などとまとめて別紙に参加者を書く方法がよく用いられます。
ただし、袋の大きさや職場の慣例などによっても変わります。
「絶対に3人と4人で分けなければならない」というより、読みやすく、誰からなのか分かることを優先するとよいでしょう。
餞別ののし袋・のし紙に「有志一同」と書く方法
餞別ののし袋やのし紙では、一般的に水引より上に贈る目的を表す「表書き」、水引より下に贈り主を記載します。
複数人で贈る場合は、下段に「○○部 有志一同」などと記載します。
表書きは「御餞別」「御礼」など目的に合わせる
一般的な餞別では「御餞別」という表書きがあります。
ただし、注意したいのが目上の人へ贈る場合です。
「御餞別」は目上の人には通常使わないとする贈答マナーがあり、「御礼」などが使われます。退職理由などによっても適した表書きが変わるため、相手と場面に合わせて選びましょう。
例えば、
- 同僚や後輩への餞別 → 「御餞別」
- 上司など目上の人 → 「御礼」など
と考える方法があります。
結婚に伴う退職などでは表書きや水引が異なる場合もあるため、単に「退職=すべて御餞別」と考えないことも大切です。
「有志一同」はどこに書く?
「有志一同」は、贈り主の名前にあたるため、基本的には水引より下の部分に記載します。
例としては、
御餞別
営業部 有志一同
という形です。
誰からの餞別なのか分かるよう、「有志一同」だけではなく所属を加えると分かりやすくなります。
会社名・部署名を入れる場合の書き方
会社全体ではなく特定の部署の有志で贈る場合は、
株式会社○○
営業部 有志一同
など、会社と部署の関係が分かるようにします。
会社名を入れなくても相手が十分に分かる場合は、「営業部 有志一同」のように簡潔にまとめてもよいでしょう。
縦書き・横書きで書く場合のポイント
一般的なのし袋なら、表書き・贈り主とも縦書きにすることが多いでしょう。
一方、横書きのカードや独自デザインの贈り物に添えるリストなら、横書きでも内容が伝われば問題ありません。
どちらの場合も、氏名や所属の表記方法を途中で変えず、全体を統一することが重要です。
餞別を連名で贈るときの名前の書き方
少人数なら、必ずしも「有志一同」にまとめる必要はありません。
2~3名程度なら、それぞれの氏名を記載する方法があります。
少人数の場合の書き方
複数人の氏名をのし袋に連名で書く場合、3名程度までを目安として全員の氏名を記載する方法が一般的です。
役職などに違いがある場合は目上の人を右側にし、同格なら五十音順にすると整理しやすくなります。
上下関係がない同僚や友人なら、五十音順など公平で分かりやすい順番にするとよいでしょう。
人数が多い場合は「有志一同」にまとめる
人数が増えるほど、のし袋に全員の氏名を書くのは難しくなります。
その場合は、
- ○○部 有志一同
- ○○課 一同
- 代表者名+外一同
などとまとめる方法があります。
無理に小さな文字で全員を書き込むより、表面を読みやすくして、必要に応じて別紙で参加者を伝えるほうが分かりやすくなります。
参加者が多い場合は別紙リストを添える
「有志一同」とまとめると、受け取った人には具体的な参加者が分かりません。
誰が参加したのか伝えたい場合は、別紙に参加者の氏名を書いて添えると丁寧です。
例えば、
営業部 有志一同
山田 太郎
佐藤 花子
鈴木 一郎
高橋 美咲
のようにまとめます。
餞別に添える有志一同リストの正しい作り方
見やすく管理しやすい有志一同リストを作るには、名前を書き出すだけではなく、あらかじめ一定のルールを決めておくことが大切です。
参加者の追加や辞退があった場合も、基本ルールが決まっていれば修正しやすくなります。
有志一同リスト作成で最初に決めること
まず、リストを何のために使用するのか決めます。
相手へ渡す参加者一覧なのか、幹事だけが使用する管理用名簿なのかによって、必要な情報が異なるためです。
あわせて、
- 氏名だけにするか、所属・役職も載せるか
- 正式な氏名を使用するか
- 敬称を付けるか
- 並び順をどうするか
- 誰が最終確認するか
- 紙とデータのどちらで保管するか
などを決めておくと管理しやすくなります。
名前は役職順?五十音順?並べ方の基本
名前の並べ方は、参加者同士の関係に合わせます。
職場で役職が異なる場合は、役職順にする方法があります。
一方、同僚や友人など立場が同じメンバーなら、五十音順にすると公平で確認もしやすくなります。
重要なのは、途中でルールを変えないことです。
役職順と五十音順が混在すると、「なぜこの順番なのだろう?」と余計な疑問を持たれる可能性があります。
有志一同リストの記載例・テンプレート
氏名だけを記載するなら、次のようにシンプルにまとめられます。
○○部 有志一同
山田 太郎
佐藤 花子
鈴木 一郎
高橋 美咲
所属も伝えたい場合は、
営業部 有志一同
営業一課 山田 太郎
営業一課 佐藤 花子
営業二課 鈴木 一郎
営業二課 高橋 美咲
などとします。
相手へ渡すリストでは、幹事しか必要としない管理情報まで載せる必要はありません。
有志一同リストを作成する手順
実際には次の流れで作るとスムーズです。
- 餞別の参加者を募集する
- 氏名・所属など必要な情報を集める
- リストを作成する
- 役職順・五十音順などに並べる
- 氏名や漢字を確認する
- 最終版を確定する
- 必要に応じて印刷して餞別に添える
人数が多ければ、ExcelやGoogleスプレッドシートなどを使うと並べ替えや修正がしやすくなります。
実際に集金も行う場合は、有志一同の集金方法や会計報告の進め方もあわせて確認しておくと安心です。
餞別に有志一同リストを添えるべき?

「有志一同」と書いたら、必ずリストを添えなければならないのか気になる人もいるでしょう。
判断するときに考えたいのは、受け取った人が「誰が参加してくれたのか」を知る必要があるかどうかです。
リストを添えたほうがよいケース
例えば、
- 参加人数が多い
- 複数の部署から参加している
- 相手が参加者を把握できない
- 後から個別にお礼を伝える可能性がある
といった場合は、リストがあると分かりやすくなります。
リストなしでもよいケース
参加者が明らかで、「営業部 有志一同」と書けば相手にも誰のことか十分伝わる場合などは、必ずしも詳細なリストが必要とは限りません。
職場の慣例がある場合は、それに合わせてもよいでしょう。
受け取った人がお礼を伝えやすいリストにする
相手に渡すリストでは、「幹事が管理しやすいか」だけでなく「受け取った人が理解しやすいか」も考えます。
氏名の漢字を正確にし、必要なら部署も記載します。
反対に、電話番号やメールアドレスなど、餞別の参加者を伝える目的に必要のない個人情報まで記載する必要はありません。
職場・友人など相手別の有志一同リストの書き方
有志一同リストの形式は、誰と一緒に贈るのかによって調整すると自然です。
上司・目上の人へ餞別を贈る場合
上司など目上の人へ贈る場合は、特に氏名・役職・所属の間違いに注意します。
また前述したとおり、「御餞別」という表書きは目上の相手には通常使用しないとするマナーがあります。
迷った場合は職場の慣例を確認したり、購入店の贈答担当者に相談したりするのもよいでしょう。
同僚・職場のメンバーで贈る場合
同じ部署の同僚であれば、
○○部 有志一同
とまとめるとシンプルです。
別紙を付けるなら、上下関係がある場合は役職順、全員が同格なら五十音順など、統一したルールで並べます。
友人などカジュアルな関係の場合
友人同士なら、五十音順など公平な方法が使いやすいでしょう。
ニックネームで普段から呼び合っている場合でも、フォーマルな餞別なら正式な氏名を使うほうが無難です。
一方、仲間内だけの寄せ書きなど、カジュアルな贈り物ならニックネームが自然な場合もあります。
用途に合わせて判断しましょう。
有志一同リストは手書きと印刷どちらがいい?
手書きと印刷のどちらでなければならないというより、人数や用途に合わせて選ぶことが大切です。
手書きが向いているケース
参加人数が少なく、寄せ書きなど温かみを出したい場合には手書きが向いています。
ただし、名前は読みやすく丁寧に書きましょう。
特に旧字体や読み間違えやすい漢字は、本人に確認してから書くと安心です。
印刷が向いているケース
参加人数が多い場合は、印刷したほうが整ったリストを作りやすくなります。
部署名や氏名の位置をそろえられるほか、直前に参加者が変わった場合にも修正しやすいメリットがあります。
Excel・スプレッドシートで管理する場合
参加人数が多い場合は、ExcelやGoogleスプレッドシートなどを利用すると、五十音順への並べ替えや検索、修正がしやすくなります。
管理用の表には、
- 氏名
- 所属
- 参加確認
- 集金状況
などを設け、相手へ渡すリストには必要な項目だけを転記する方法もあります。
クラウド上で管理する場合は、閲覧・編集できる人の範囲にも注意しましょう。
餞別の有志一同で失敗しやすいNG例と注意点
有志一同リストは、ちょっとしたミスが相手や参加者に失礼になってしまうことがあります。
完成後には必ず確認しましょう。
氏名・漢字・所属を間違える
特に避けたいのが名前の誤記です。
- 漢字や旧字体が正しいか
- 所属部署が最新か
- 同じ人を二重に記載していないか
- 参加者の記載漏れがないか
を確認します。
可能であれば本人や別の幹事にもチェックしてもらうと安心です。
名前の並び順や敬称が統一されていない
ある人だけ「様」が付いていたり、一部だけ役職順になっていたりすると不自然です。
敬称を付けるなら全員に付けるなど、表記を統一しましょう。
「有志一同」だけで誰からなのか分からない
大きな会社や複数のコミュニティに所属している人の場合、「有志一同」だけでは誰からなのか分からない可能性があります。
「○○部 有志一同」など、グループが特定できる表記にすると親切です。
個人情報や金額を必要以上に記載する
幹事用の管理表と、相手へ渡すリストは分けて考えましょう。
内部管理では集金額などが必要でも、相手に渡す参加者リストに個人ごとの負担額や連絡先まで載せる必要がない場合があります。
目的に必要な情報だけを記載します。
古いリストを使わないための更新・共有方法
参加者の追加や辞退が発生する場合に備えて、最新版が分かるように管理します。
例えば、
- 有志一同リスト_2026-09-09
- 有志一同リスト_Ver2
など、日付やバージョン番号を付ける方法があります。
複数人で編集する場合は、誰が最終版を管理するのか決めておくと、古いデータを印刷してしまうミスを防ぎやすくなります。
餞別の有志一同に関するよくある質問
最後に、有志一同の書き方で迷いやすいポイントをまとめます。
有志一同の名前は全員書く必要がある?
必ずのし袋の表面に全員を書く必要はありません。
少人数なら連名にし、人数が多ければ「○○部 有志一同」などとまとめ、必要に応じて参加者名を別紙に記載する方法があります。
有志一同に代表者名は必要?
「○○部 有志一同」だけで誰からの贈り物か明確なら、必ず代表者名を書かなければならないとは限りません。
問い合わせや集金管理が必要な場合は、相手へ渡すリストとは別に、幹事が代表者を把握しておくとよいでしょう。
有志一同リストに金額を書いてもいい?
幹事が使用する内部資料であれば、集金管理のために金額を記載することがあります。
一方、餞別を受け取る相手へ渡すリストでは、参加者ごとの負担額まで知らせる必要があるのかを考えましょう。
管理用リストと相手へ渡すリストを分けると扱いやすくなります。
ニックネームで書いてもいい?
フォーマルな餞別では正式な氏名を使うほうが無難です。
友人同士の寄せ書きなどカジュアルな場面なら、相手との関係に応じてニックネームを使用してもよいでしょう。
退職する人への餞別でも「有志一同」でいい?
複数人の有志で贈るのであれば、「○○部 有志一同」などと贈り主をまとめる方法があります。
ただし、のしの上段に書く表書きについては、退職理由や相手との関係によって「御礼」など別の表記が適する場合があります。
特に目上の人への「御餞別」は避けるとするマナーがあるため注意しましょう。
リストはPDFとスプレッドシートのどちらがいい?
相手へ渡したり印刷したりする完成版なら、レイアウトが崩れにくいPDFが便利です。
参加者の追加・修正などを行う管理段階では、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの編集可能な形式が扱いやすいでしょう。
用途に応じて使い分けてください。
まとめ|餞別の有志一同は「誰からか」が伝わる書き方にしよう

餞別を複数人で贈るときは、「有志一同」とまとめることができます。
職場なら、
- 「営業部 有志一同」
- 「○○課 有志一同」
など、受け取った人に参加グループが伝わる書き方にすると分かりやすくなります。
少人数なら個人名を連名にし、人数が多い場合は「有志一同」などとまとめて、必要に応じて別紙の参加者リストを添える方法があります。
リストを作るときは、役職順または五十音順など並び方を統一し、氏名・漢字・所属をしっかり確認することも大切です。
また、のしの表書きは相手との関係や退職理由などによって変わります。特に目上の人へ贈る場合は「御餞別」を避け、「御礼」など場面に合った表書きを検討しましょう。
形式だけにこだわるのではなく、「誰からの餞別なのか」「誰が参加してくれたのか」が相手に気持ちよく伝わることを意識すると、分かりやすい有志一同リストになります。

